実は今度の唐樓崩壊事故の前日に、旺角・西洋菜南街のいつも利用する開益書店に立ち寄ったのですが、入口階段部分を改修中でした。
それがご覧の画像です。
壁面のモルタル部分を削り落とした状態で、煉瓦を積み上げて壁にしている様子がよくわかると思います。
日本では考えられませんが、こちらでは煉瓦を構造体以外の壁や仕切りに使うのはごく普通だということはわかるのですが・・・・・。
驚いたのは、柱のコンクリートのお粗末さです。
写真で貝塚の貝が積み重なっているように見える骨材の砕石ばかりで、コンクリートがまるで充填されていません。
手で触るとボロボロと砕石がこぼれる始末です(黄色囲み内に腐食した鉄筋が露出して見えます)。
いかに建築資材が今より貧しかったとはいえ、ちょっとビックリです。
この翌日に馬頭圍道の惨事を知り、いくら地震がない香港とはいえ老朽化した唐樓の現実を見せつけられたような今回の渡港でした。
一枚目の写真は、工事開始直前の状態です。
香港の街を歩いていると、古いビルの内装工事に使われる煉瓦が歩道上にドーンと置かれているのを見かけます(最後の写真)。

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