石井輝男のあの「ならず者」がようやくDVD発売されるようです。
Amazon.jpでの取り扱いはプレオーダー価格が26%オフの3497円で、6月21日発売とのこと。
ユーザー感覚を無視した価格で、自国の旧作映画をリーズナブルな値段で購入させない日本の異様さはあいかわらず続いています。
最近手に入れた中公新書の「香港」がこの映画と同じ1964年発行でした。
この中にこんな文章があります。
「かりにあなたが、飛行機代(エコノミークラスで往復10万6350円)と、500米ドル以内(18万円。一般旅行者の使用外貨許可範囲)の金の用意ができて、香港に行こうと考えたとする。もちろん飛行機を船(エコノミーで片道2万8000円)にして、小遣いも倹約すれば経費はもっと少なくても大丈夫だ。」
ビクトリアハーバーから入る香港体験を出来たというのは、今から思うとこれこそ正しい入境の仕方で実に羨ましいかぎりです(そういえば山口文憲さんも横浜から船で入ったのを思い出しました)。
コメント一覧 (4)
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- 2011年03月17日 21:24
- こちらで興味を感じて図書館で探し、染みだらけで黄色く変色した本を書庫から出して頂いて読んでみました。まだ地下鉄も無かった頃の香港の様子や香港の近代史がリアルに伝わってきて、大変面白かったです。情報、ありがとうございました。
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- 2011年02月28日 10:42
- こんにちは。
参考までに、この中公新書ですがAmazon.jpで1円から200円くらいで簡単に入手できますよ。
文憲氏の文章は、「香港世界」に収められた”オーシャン・ターミナル”での高浜虚子を引用したところの箇所ですよね。ここは香港マニアには堪らないイメージを想起させてくれるページでした。
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- 2011年02月27日 14:06
- この本、持ってません。存在も知らなかった。
探します!
ところで、山口文憲氏の「船で香港入り」することの意義深さを語った文、
何かの本で読みました。
飛行機で降りるとあっけなく香港に入るが、
船だと、直前まで、ずっと中国沿岸部の緑の山々を見ながら、
いきなり、そこに近代的な都市が眼前に現れる、
そのインパクトの強さを、たしか、語っていました。
何の本だったろう?
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この本ですが写真も興味深いものがいくつもあり、なかでも123頁に掲載されている石硤尾の団地越しにそびえる獅子山の写真。高層建築物が乱立して山がすぐに視界に入ってこない現在と違い、この頃はすぐ裏山という実感がこれを見ても湧いてきます。「獅子山下」という言葉がなるほどという感じです。