荃灣の素食レストランが一日50個のお弁当を週6日、無料配布しているという動画。
行列のトップに並んでいる小巴士のドライバー、”あんたは並ばなくても買う余裕あるでしょっ!”と思うんですが。
1:05からの出来あがったお弁当を運ぶカットにご注目。お盆にカメラを固定し店主に向けてワンカットで撮影したんですが、これとよく似た技法を「魔警」で使っていて強烈な印象を残すカットになっており気になっていました。
どうやってカメラをセットしたのか観たときから知りたくてムズムズしていたんですが、ネット上にその様子がアップされていて・・・なるほど!と納得した次第。
劇中、ダニエルが慕っていた老婆が急死という知らせに駆けつけた病院のドアを開けて・・・・という場面。ショックで現実世界が自我と全く乖離してしまったという心理状態を描写するカットですが、カメラがダニエルに固定されているのは判るんですが両手で保持しているようでもなく、かといってステディカムの滑らかさでもなく、という観る側にも不安感を覚えさせるような秀逸な場面です。
撮影風景を見ると、なんとダニエルの腹部に支持パネルとなる木製ボードを巻きつけて、ボードにスチール製アームを取付けるといういたってシンプルな方法でした。
カメラはGoProか? なんて想像していましたが一眼レフカメラを使用していました。
この映画、HDカメラによる撮影とは分かっていましたが実際の画面は実に質感のあるコッテリとした絵に仕上がっており、なおかつ普段は違和感を覚えることの多いCGもこの作品では精神を病んだ主人公の意識を描写するというデジタルグラフィックならではの表現が実にハマっていて、もうフィルムとデジタルの境い目どころか越えてしまったのかと素人ながらに溜め息をつくばかりです。
撮影監督の謝忠道、「車手」に続いての映画好きを唸らせる充実した仕事です(同時期に「冰封俠」「DELETE愛人」と3作公開という売れっ子ぶり)。
ちなみに御本人は、最後の画像でダニエルと向かい合っているナイキを履いている人物です。
正直なところ吳彦祖に今まで俳優としての魅力をさほど感じていなったんですが、今作で充分過ぎるくらいに見直しました。こりゃ、初影帝獲得が七割がた確定かも?



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